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ホテル、リゾート事業コンサルティング  タイム・アンド・タイド

フルハウスカウント

Full House Count
ホテルの全客室を、それぞれの定価(定員定価)で販売した時の、合計金額をいう。
ある意味で、客室部門の最大売上金額となる。
最近、シングル客室を、週末に エコノミーダブルとして販売するケースを多々みうけるが、この様なケースは除外。
客室タイプ別に、各々公示定価(=タリフ(Tariff)、という)を決めることとなるが、この決め方が絶妙。
1.近隣競合ホテルの客室タイプ別に定価を確認し、自ホテルの競争力等を加味して、タイプ別に仮決定。
  仮決定したタリフを客室面積により除して、㎡あたりの金額を確認する。
  ホテルにはマーケットポジション別に指数があり、これに照らして確認
2.異なる場合、その原因を検証し、問題がなければパス。
3.想定する客室タイプ別稼働率・平均客室単価により、客室タイプ別実収率を算定。
4.チェーンホテルの場合は類似ホテルと、単独ホテルの場合、情報入手できる類似ホテルと照合、問題
  ありの場合は調整。
これらの手順を経て、客室公示定価が決定される。
実際の売上額をフルハウスカウントで除した数値を『フルハウス実収率(%)』という。
最近は、定価販売が少なくなり、フルハウス実収率は30~50%程度となり、定価の意味がない、と感じる状態が続いている。
ただし、バジェット系ホテルは、定価と実売価格との差が小さく、80~90%程度となっている。