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ホテル、リゾート事業コンサルティング  タイム・アンド・タイド

インナーコミュニケーション 

コミュニケーションは、自分の言いたいこと・意見を述べる、と同時に、相手の言うこと・意見を聞く、
しかも、どちらかというと、聞く方に重きを置くことが必要であり、基本的要件となる。

ホテルビジネスにおけるコミュニケーションを簡単にリストアップしてみると次の様になる。
ゝホテル ⇔ 顧客
ゝホテル ⇔ 流通経路(旅行代理店等)
ゝホテル ⇔ ホテルで働く全ての人(インナーコミュニケーション)
その他、ホテルに関連するあらゆる関係者、ステークホルダー等の全てが対象になる。

外部とのコミュニケーション、これは誰でもその重要性を認識しているが、インナーコミュニケーションは認知度が低い
しかしながら、労働集約型産業、かつその提供品質が現場で顧客評価されるホテル業においては、極めて重要な要素となる。
また、インターナルブランディングへの取り組みにも積極的になったと感じる。
これらの意義をリストアップしてみよう。
ゝ自ホテルのコンセプト、フィロソフィーを、分かり易くすることで、働く人の理解を促進
ゝ自分が所属する部門以外のホテル内各組織、それぞれの役割・機能を正確に理解
ゝ経営が求める内容を、働いている人全てが正確に受信、理解、実践
ゝ同じホテルで働いているといえども、感性・考え方は様々、相互のコミュニケーションを促進
ゝ暗黙値を含めたノウハウの共有
この他にも意義はあるだろう。
新規開業ホテルでは極めて重要であり、重要性を認識しているか否かにより、開業後の立ち上がり・品質に差が出る。
これは、業務連絡を出す、マニュアルに書いてある、という様な一方的なものでは成立しない
関係者全員の理解促進のために、文章だけでなくビジュアルをつける、ストーリー・シリーズ仕立てにする、等々の工夫も必要。
今は、そういう時代であり、「見える化」で共有が大事である。
館内のあちこちにある業務用の掲示板活用、業務用エレベータ内活用、クレドの様なもの、媒体・道具も様々ある。
古典的であるが、ホテルにおけるQC活動、活動自体は動機付け、品質向上といった意味が主であるが、形を変えたインナーコミュニケーションのひとつ。
その在り方は、日々、進化するため、継続的な研究・実践が必要となる。